木造吉祥天像★天平文化★当店補色
G34 お問合せ
時代 天平時代
銘款
サイズ 台付きサイズ
高さ:31cm  重量:341g

古いお寺出の天平時代の木像乾漆吉祥天立像です。重宝級の仏像です。素晴らしい彫刻だと思います。当店による補色しました。<BR>
手元に来た時は、真っ黒の漆を塗っている状態でした。しかも古漆ですから、漆皮はぼろぼろ落ちってあちこち白地を暴露していて悲惨な状態でした。

多少仏像の知識のあるかたは分かると思いますが。このような唐婦人の風貌と服装の仏像は天平時代の作りです。天平初期は鑑真和尚が連れてきた唐の職人は奈良の寺で唐人顔の仏像を作っていった。天平中後期には日本の職人も習って唐人風の仏像を作り始め、
段々仏像の顔形は日本人の顔になりました。天平時期の仏像はその前の白鳳期の童子笑顔とは変わりまして、どうかリアルな大人顔になって、瞑想な面目をしています。天平時期の仏像職人は国から大変優遇されていたため、この品のような優れた彫刻は古寺に珍蔵され、国宝や重文指定されているものが多いです。天平以降はこのような風格の仏像は作っていなかったと思います。

推測ですが、この仏像は天平の時代の作りであれば、着色は黒一色のはずはない、黒漆の状態と質地からみれば、おそらく江戸時代に塗り立てたものかと思います。ほか木造の地から材質や、年代感、作り方も見てみたい気持ちもあった。表の黒漆塗りは後塗りであれば、外したほうがいいではないかと思いました。
水で洗い内にすべての古漆が落ちました。木地は杉です、非常に乾燥しています。本体は手足以外は一刀彫りの内?りしています。台との繋がり竹籖で綱ています。背中は穴三つ、元々背光部分があったかと思います。木地の古い補修2,3箇所が見つかりました。非常に幸いなことですが、<b>原装の着色は僅かに残っていました!!!</b>当方の判断はただしかった!!!すこしだけでも、天平期の漆は金より貴重と言われました。当方としては重要なのは、補色の色調決めの根拠がありました。素地はこの様子です、顔、裾の流れは素晴らしいものでした。

木胎を痛まないため、厚い地を作りました。すべて水融性材料で、サンドもかけませんから、仕上げは多少浮腫みがありますが、質感を出す効果もあります。
色の選定は残留した古色部分と天平時代の吉祥天像を参考しました(記録によると天平期の仏像の用色は基礎色は”鉛白、銅青、朱紅、紺黒”四色です)。当方の漆芸不熟なところがあります、今の補色に気が入らないければ、水に30分戻せば、元通りの素地になります。専門の漆工芸師に頼んでも好いかと思います。

当方は高く売るために綺麗にしたわけではございませんが、一つはせっかくの仏教美術品ですから、気持ちよく迎えられるならいい。一つは善行としてやっていました。”金身を再造”して、神さまに報われると思います。

吉祥天は仏教に於いて、繁栄幸運の女神です。功徳天とも言われます。神道の神でもありますが、金運や美女の象徴として、古代の貴族達に崇拝されていた。およそ室町時代から、七福神の弁財天に位を譲り、庶民の福徳の神になりました。